CONFORT 2025年12月号 電子書籍版
1800円(税込)
作品内容
食空間の現在地 みなさんは食空間に何を求めますか? レストランなら、 会話を楽しめるようなコージーなデザイン。 料理に集中できる照明や音の環境。 調理するシェフの躍動的な姿が目に入る客席。 特別な時間を演出する非日常感。 美味しければそれだけでいい、という人もいるでしょうか。 自宅のキッチンやダイニングなら、 毎日の調理や食事のための機能性に加えて、 来客時のもてなしの場としての魅力も重視されるでしょう。 最近は、循環を意識した暮らしへの関心の高まりに呼応するように、 生の火や発酵、地域の食材や郷土料理など、 現代の生活から見えづらくなってしまった原初からの事象に、 再び注目が集まっています。 それらは、食空間をより豊かにする糸口になるかもしれません。 食べることは生きるうえでもっとも大切な要素だからこそ、 食空間にはくつろぎと喜びが必要です。 この一冊から、まだ見ぬ食の体験を想像してみてください。 ●特集 食空間の現在地 The Now of Food Environments●料理人の思いを空間に映す CASE 1 ときを戻し、未来をひらく MUBE(京都市北区) 改修設計 鈴木 良/kankakari●料理人の思いを空間に映す CASE 2 薪の炎を眼前に口福を待ち焦がれる TACUBO白金台(東京都港区) 内装設計 増田太史/マスタード●料理人の思いを空間に映す CASE 3 粉と水を練り薪火で焼く、物語を味わう PER TE(東京都港区) 内装設計 柳原照弘/Teruhiro Yanagihara Studio●料理人の思いを空間に映す CASE 4 この地の恵みをいただく場を醸す TSUKIHI(福井県越前市) 改修設計 長坂純明/ひとともり●火・タネ・微生物から考える 文/小川 彩●奈良・宇陀の左官職人、宮奥淳司さんに聞く 竈のひみつ●自然と人とエネルギーが循環するキッチン 宇南山加子さんと 松岡智之さんの2つのキッチン (長野県・御代田町)●ひとの集いを促す装置として 機能とデザインを両立させたキッチンのオーダー●キッチンのクオリティを支える建材●記憶を集め、人を寄せる場 秦泉寺由子の「由来」(滋賀・比叡平)●交流と対話のなかから、うつろう世界の先に見る景色 バリ発、Jia CURATEDが示す アジアの伸びしろ●MONOMIRU●PRODUCTS & NEWS●先生と学生たちは、いまこんなことを考えている。 ケンチク学ビバ 第68回 東京造形大学造形学部デザイン学科 室内建築専攻領域 准教授 長岡勉●寄り道! ニッポン家具産業史 第20回 最終回 NCルータは何がそんなにすごいのか? 取材・文 佐野由佳●CONFORT INFORMATION●REVIEWS & REPORTS
作品情報
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