遅読術 電子書籍版
946円(税込)
作品内容
「速読はバカの早食いと同じ! 」ロクでもない情報を遮断し人類の「知の遺産」を味わい尽くせ!ショウペンハウエル、ヴィーコ、三島由紀夫、ヤスパース、三木清、ニーチェ、大江健三郎、ヘッセ、小林秀雄、ゲーテ……。彼らはどのように本を読んだのか! 「速読はバカの早食いのようなものである。単に腹を満たすのが目的ならマクドナルドのハンバーガーでいい。一流のレストランに大金を払って「栄養」を求めるバカはいない。そのレストランが提供する技術に、魂が突き動かされていく。その過程・時間にこそ、意味がある。古典を読むのは、過去に存在した偉大なレストランで食事をするようなものだ。これ以上の贅沢はない。では具体的になにを読めばいいのか?過去を振り返れば、すでに道は示されている。本書では先人の知恵に学びながら、再びそれを示していく。大事なことは、真っ当な世界に連なる意志をもつことだ。」(「まえがき」より)「人間として生き延びるには、自己啓発本とはまったく別の意味における「スキル」が必要になる。それは、自分を救えるのは自分ではないと気づくことだ。自分の力などたかがしれていると思い知ることだ。偉大なもの、崇高なものは、それを教えてくれる。本書では人類が到達した場所と、そこに至る「思考回路」を振り返らないと未来はないという事実を示した。くだらないものと距離を置き、価値あるものに触れ続けなければ、家畜として死ぬだけだ。」(「あとがき」より) <著者プロフィール>適菜 収(てきな・おさむ)1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、『平成を愚民の時代にした30人のバカ』(宝島社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『安倍でもわかる保守思想入門』、『安倍政権とは何だったのか』、『おい、小池! 女ファシストの正体』、『問題は右でも左でもなく下である』(以上、KKベストセラーズ)、近著に『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?』(講談社+α新書)など著書多数。
作品情報
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