大怪獣記 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
ある日、作家である私は、見知らぬ映画監督から「映画の小説化」を依頼される。喫茶店で渡された企画書には「大怪獣記」というタイトルが大きく書かれていた。物語の舞台はこの町と周辺、そして、実際の撮影もここで行うということで、協力を仰ぐ商店街の名前や町内会なども記されていた。私の代表作は亀シリーズで、「亀伝」「電気亀伝」「天六亀」。その他には「メダカマン」「ヒメダカマン」「タニシ氏の生活」「ジャンボタニシ氏の日常」などがある。その映画監督は、そんな私の著作を「あなたの作品にはね、怪獣に対する愛がある。いや、もちろん怪獣そのものは出てこない。でもね、それはあれなんだな、愛なんだ。愛するが故に出せない」と褒めてくれた。当初映画のノベライズかと思っていたが、そうではなく「映画の小説化」だという。途中までできているシナリオをを受取るために連れられて行った豆腐屋で、私は恐ろしい体験をする……。
作品情報
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