福永武彦 電子全集15 『別れの歌』、随筆の家としてI。 電子書籍版

  • 福永武彦 電子全集15 『別れの歌』、随筆の家としてI。 電子書籍版
  • 2750円(税込)

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    作品内容

    師・堀辰雄との交情を記した初随筆集『別れの歌』をはじめ、『遠くのこだま』、『枕頭の書』等の随筆に、対談集『小説の愉しみ』を収録。福永武彦による初の随筆集『別れの歌』(1969年刊)から、第2随筆集『遠くのこだま』(1970年刊)、第3随筆集『枕頭の書』(1971年刊)を中心に、単行本未収録の随筆13作に加え、対談集『小説の愉しみ』から中村真一郎、丸谷才一、遠藤周作らとの対談、鼎談等10本を収録。福永においては、エッセイ(評論)と随筆とは明確に区別されていた。彼にとって一文の主役が対象(物)であるエッセイ(評論)に比して、主役が福永自身である随筆は「自らにとっての真実を伝える」ための文章であった。『別れの歌』は、若き日の回想を綴った作品を中心として編まれ、特に文学上の師匠とも呼べる堀辰雄との交情を描いた「別れの歌」や、堀と出会い、後に自身が長期滞在することになった「信濃追分だより」、徴兵検査に向かう不安神経症の症状や、清瀬の療養所での足かけ7年に及ぶ入院生活の日々を描いた「日の終りに」等の随筆が収録されている。旅、絵画、音楽、映画、日常生活に言及した『遠くのこだま』、自身の読書遍歴が垣間見られる『枕頭の書』とともに、福永の内面に写った真実を感じ取るのに恰好の作品集である。附録として、『別れの歌』に収録され、作家・室生犀星との思い出を綴った「文士の本懐」の自筆草稿、福永自筆の内田百間著書註文書簡等も収録。

作品情報

出版社
小学館
提供開始日
2019/08/16
ジャンル
文芸
連載誌/レーベル
福永武彦 電子全集

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