美術手帖 2026年7月号 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
特集「21世紀の現代アート事典」 近年、現代アートの世界は複雑化を極めている。その背景にあるのは、第2次トランプ政権の始動やロシアによるウクライナ侵攻、緊迫化するパレスチナ・ガザ地区の状況、アジアでの覇権を狙う中国の動向といった激動する世界情勢だ。さらに、新型コロナウイルスのパンデミックや生成AIの急速な台頭など、これまでの社会の前提そのものが大きく揺らぐなか、それに呼応するように、現代アートもまたその姿を変えようとしている。 本特集は、激変を続ける現代アートの現在地を、日本という視座から読み解く試みである。ただし、概念や現場ごとにジャンル分けする手法はとらず、この複雑な世界への入り口として、今回は7つの「問い」を軸に各章を構成した。例えば、PART.1の「アートの中心はどこにある?」は、読み進めるうちに「生・身体と表現の関係とは?」「『制作』はどう変化している?」といった別の問いへと接続されていく。各パートはそれぞれ独立した問いを立てながらも、グラデーションのようにつながり、重なり合っている。そのネットワークのなかから、21世紀の現代アートのリアルな生態系が立ち現れてくるはずだ。 ●特集:21世紀の現代アート事典 これからのアートの世界を読み解くためのガイド 企画協力=筒井宏樹、杉原環樹 イラストレーション=金井冬樹●PROLOGUE:到来する21世紀のアート 筒井宏樹=文●PART. 1:アートの中心はどこにある? 山本浩貴、原田真千子、鴻野わか菜、長谷川仁美、現王園セヴィン=文●PART. 2:生・身体と表現の関係とは? 清水知子、長津結一郎=編・文●PART. 3:社会にとってアートは必要か? 小田原のどか、作田知樹、アンドリュー・マークル=編・文 筒井宏樹=翻訳●PART. 4:「制作」はどう変化している? 菅原伸也、中島水緒、佐藤小百合、松下徹=編・文●PART. 5:オルタナティブはどこにある? 長谷川新、岩田智哉=編・文 池田佳穂、山本さくら、小滝タケル、中本憲利、吉田山、堤拓也、金秋雨、権祥海、きりとりめでる、三田航平、小山冴子、小田井真美、田村久留美=文●PART. 6:アートとマーケットの関係はいま? 藤高晃右、塚田萌菜美=編・文●PART. 7:アートのインフラは持続可能か? 成相肇、副田一穂、青木識至、佐藤李青=編・文 中村美帆、小林瑠音=文●CHRONOLOGY 2017-2026:トピックで振り返るアートのこの10年 筒井宏樹、佐藤小百合、見城貴大=構成・文●CROSS TALK:小田原のどか×清水知子×アンドリュー・マークル×山本浩貴 21世紀──危機と多声の時代のアート 筒井宏樹=進行 青木識至=構成●書誌データ●企画協力・執筆・イラストレーション・編集協力●ARTIST IN FOCUS:嶋田美子 山本浩貴=取材・文 西田香織=撮影●ARTIST IN FOCUS:沖潤子 飯田志保子=取材・文●エスパス ルイ・ヴィトン大阪「PAINTINGS AND BANALITY」展 ジェフ・クーンズインタビュー 岩垂なつき=取材・文 来田猛=撮影●エスパス ルイ・ヴィトン東京 寺尾紗穂と見る、リナ・バネルジー「“You made me leave home...」展 野村由芽=取材・文 稲葉真=撮影●WORLD REPORT:New York●WORLD REPORT:London●WORLD REPORT:Berlin●WORLD REPORT:Hong Kong●「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO─新説 / 真説 コシノヒロコ─」展 コシノヒロコインタビュー 高橋牧子=聞き手・構成 菅野恒平=撮影●ブルームバーグ・コネクツが目指すアート体験の開放●BIOMEで出会う 堂前守人の陶 山内宏泰=取材・文●ARTIST INTERVIEW:アンドリウス・アルチュニアン 岩田智哉=聞き手 田村かのこ=翻訳・構成 竹久直樹=撮影●REVIEWS:鄭梨愛×金セッピョル「死を肖像する」展 椹木野衣=文●REVIEWS:伊庭靖子「paintings -あらわれ-」展 清水穣=文●青柳龍太「我、発見せり。」(41)●「第17回芸術評論募集」入選作発表 審査を終えて 椹木野衣×清水穣×富井玲子×星野太 編集部=聞き手 杉原環樹=構成●一席:寺町英明「寝そべって見る革命──動画、気散じ、統覚の変容をめぐる美学的考察」●安藤裕美「前衛の灯火」第18話●プレイバック!美術手帖●BOOK●月刊美術史●常備店リスト●バックナンバー案内
作品情報
同シリーズ
作者の関連作品作者の作品一覧