淀どの日記 電子書籍版

  • 淀どの日記 電子書籍版
  • 726円(税込)

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    作品内容

    「茶々は眼をつぶった。父浅井長政が、母お市の方が、義父勝家が、伯父信長が、みんなそうしたように、彼女も亦白い刃先に眼を落としたまま、自分の前の短刀を執る時刻の来るのを待っていた。矢倉の窓からは、初夏の陽と青い空が見え、それ以外の何物も見えなかった。城を焼く余燼の煙が、時々、その青い空を水脈のように横に流れていた」――悲運の生涯を誇り高く生き抜いた秀吉の側室・淀どのを深く、詩情豊かに描いた傑作。

作品情報

出版社
KADOKAWA
提供開始日
2016/02/05
ジャンル
文芸
連載誌/レーベル
角川文庫

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