Wedge 2025年8月号 電子書籍版
700円(税込)
作品内容
終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が戦後日本に残したこと 【特集】終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が戦後の日本に残したこと 終戦直前の1945年8月、樺太は突如として戦火に包まれた。ソは日ソ中立条約を一方的に破棄し、侵攻。日本側の民間人を巻き込んだ激しい戦闘となった。戦闘は8月15日を迎えてもなお止まず、逃げ惑う避難民に対して、ソ連軍の機銃掃射が容赦なく浴びせられ、多くの命が失われた。街々は艦砲射撃で焼き払われ、追い詰められた人々の中には、集団自決を選ばざるを得なかった人もいる。今もなお、日ロ関係は様々な困難がある。一気呵成に事態を変えることはできないが、未来を切り拓くためには、歴史を知ることが欠かせない。 ●目次●あの熱狂の果てに(與那覇 潤) あの大戦も“お祭り”だった 少年たちが噛みしめた教訓●情報通信市場の歴史的転換点 NTTが再統合で負う責務(関口和一 MM総研 代表取締役所長)●揺らぐ生活保護制度 “最後の砦”を守るには/[現場の視点]現場に巣くう不都合な真実 「網」の充実で困窮者を救え(編集部)●[マクロの視点]生活保護制度に迫る危機 貧困高齢者を救うのは誰か?(小塩隆士 一橋大学経済研究所 特任教授)●特集/終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が戦後の日本に残したこと●REPORTAGE サハリンと向き合う街・稚内 平和を希求する人々の想い(編集部)●MAP 樺太・千島列島の国境変遷の歴史(編集部)●【PART 1】南樺太、千島列島での戦闘から現代日本が得られる教訓(麻田雅文 成城大学法学部 教授)●INTERVIEW 「戦争」は人ではなく国の戦い 南樺太からの引き揚げ体験(重延 浩 テレビマンユニオン 会長)●【PART 2】異国で生きた日本人 シベリア民間人抑留者の声なき声(石村博子 ノンフィクションライター)●【PART 3】帰国支援は私の“責務” 人生を変えたサハリンとの出会い(斎藤弘美 日本サハリン協会 会長)/COLUMN 1 家族が離れていても海を越えつなぐ交流/COLUMN 2 「なぜロシア出身?」次の世代でも交流を●80年前と地続きの現代 「国境」「教育」「対話」から考える●現代編 1/[国境 BORDER]国境を越える人々の「匂い」と「記憶」 それぞれの“命がけの旅路”(村山祐介 ジャーナリスト)●現代編 2/[教育 EDUCATION]ドイツが続ける「歴史との対決」と極右政党躍進という試練(熊谷 徹 ジャーナリスト)●現代編 3/[対話 DIALOGUE]「残留孤児」を育てた中国 未来の日中関係に必要な視点(富坂 聰 ジャーナリスト)●【PART 4】安保戦略のアップグレードで「オホーツク核要塞」に対峙を(小泉 悠 東京大学先端科学技術研究センター 准教授)●【PART 5】日本に必要な「多元的視点」 ロシアとどう向き合うべきか(加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長)●何のための国民保護なのか? 政治家は“自らの言葉”で語れ(中林啓修 日本大学危機管理学部 准教授)●胃袋を満たしたひとびと(湯澤規子) 蟹江一太郎[実業家]●各駅短歌(穂村弘)●あなたの街の街路樹が危ない 行政・住民で協働の視点を(田中淳夫 森林ジャーナリスト)●MAGA解剖(大野和基) 物議を醸した核兵器反対発言 日本は彼女と強いパイプを●偉人の愛した一室(羽鳥好之) 出光佐三「三宜楼」[福岡県北九州市]●MANGAの道は世界に通ず(保手濱彰人) 「考え方」の手札を増やして最強のメンタルを手にしよう!●日本病にもがく中国(富坂聰) 高齢化問題でも日本を「鑑」に 老人に活気がある中国●【最終回】商いのレッスン(笹井清範) 難局こそ「原点」に立ち返る●時代をひらく新刊ガイド(稲泉連) 『踊りつかれて』塩田武士●一冊一会●拝啓オヤジ(相米周二)●モノ語り。(水代優) 引き立て役に徹する 敦賀・奥井海生堂「蔵囲昆布」● 読者から/ウェッジから●表4
作品情報
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