新ホームレス自らを語る 電子書籍版
523円(税込)
作品内容
「2000年夏、ホームレスに声をかけられない自分に気付いた。ほぼ10ヶ月ぶりの取材。ホームレスへのいわれなき差別を批判した自分の足がすくんでいた。二時間ほど新宿の中央公園を歩き回った末、どうにか取材にこぎ着けたものの、その日、彼らの本音は聞き出せなかった。――明日、仕事を失っているかもしれない――。小さな出版社に所属する私にも、そんな不安はつきまとっている。にもかかわらず定職と家を失った人々を、自分と同一視できない。不思議だが、事実だった。路上にたどり着くときが、わずかに遅いだけかもしれないのに……。ホームレス取材を始めてから四年、改めて自身の「意識」が問われているように感じた。」(「あとがき」より)さまざまな理由から路上で生活するようになった32人の人生語りを、ときには酒を酌み交わしながらじっくり聞くルポ第2弾。顔写真付き。
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧