ほまれの指 電子書籍版
770円(税込)
作品内容
親が子の跡を継ぐ!?何かを始めるのに遅すぎることはない!女房子供を捨てて出奔した浮世絵版木彫りの名人。江戸に戻って目にしたのは、大工修業中の息子が遺した大火で焼け焦げた鉋…。侍を捨て料理人となった時吉とおちよの、旅籠付き小料理屋のどか屋を手伝うおしんは、出奔中の父を両国橋で見かけた。声をかけたが逃げ去られた。父は浮世絵版木彫りの名人だったが、故あって家を捨てていた。おしんの弟は大工修業中に大火にあい、亡くなっていた。江戸に戻った父が目にしたのは、十七歳で死んだ息子が遺した、焼け焦げた鉋(かんな)だった。鉋を懐にした父は……。《本書に登場する小料理》・鯵のなめろう ・甘藷の胡麻揚げ ・謎の豆腐汁 ・茸の炊き込みご飯・夫婦雛玉子 ・源氏柿 ・蛸大根 ・蓮根の海老はさみ揚げ ・牡蠣飯・宿直(とのい)弁当 ・伊勢海老の具足煮椀
作品情報
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