ある遺言のゆくえ 死刑囚永山則夫がのこしたもの 電子書籍版
1361円(税込)
作品内容
1968年4月、連続射殺事件の容疑者として19歳の少年が逮捕された。獄中からの叫びは、人々のこころを揺さぶった。1997年8月1日、神戸児童殺傷事件の少年が逮捕されて1か月後、永山則夫は死刑に処せられた「本の印税を日本と世界の貧しい子どもたちへ。特に、ペルーの貧しい子どもたちのために使ってほしい」「遺言」からつながったペルーの働く子どもたち、貧困の中で助け合い、自立し活動するこどもたちがいる。「私たちは永山に感謝する。しかし、私たちは永山にはならない」少年事件、死刑制度、南北問題、永山則夫がのこしたメッセージとは..永山則夫の足跡をたどると共に、死刑はなぜ行われたのか、そして、なぜ彼がペルーに印税をとどけようとしてきたのか。永山の遺言から交流が広がっていった、ペルーの働く子ども達の現地訪問の様子、そして、死刑制度、貧困問題を考える。永山則夫が生まれ育った場所、その後の事件、そして逮捕…。獄中での小説執筆、そして死刑執行、遺言のその先…。それらのあゆみを追った詳細な年表も収録。裁判員制度によって「永山基準」が注目されている今、死刑とその周辺にある問題を考える一つの資料として。
作品情報
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