帰ってきた「はやぶさ」 電子書籍版
1047円(税込)
作品内容
2010年11月16日、日本中が大きな歓声に包まれました。「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰ったとされるサンプルが、イトカワのものである=地球外のものであることがわかったからです。探査機が月より遠い天体に着陸し、天体上の粒子を地球に持ち帰ったのは世界初の偉業です。その偉業を成し遂げたのは、未知なるものへの探求に深い情熱を傾けた日本の科学者たちと、世界に誇る技術力を持った日本の職人たちの働きだったのです。この小さな小惑星探査機は、約7年かけて往復およそ60億キロの旅を続け、最後には大気圏で燃え尽きてしまいました。その「機体は滅びても、サンプルの入ったカプセルは無事地球に届けた」という犠牲的精神は、多くの日本人の心を打ちました。確かに「はやぶさ」は機械かも知れません。でもその中には「心」があったとしか思えないのです。本作は、「はやぶさ」を一連のエピソードを通じて「心を持った機械」として描き、またビジュアルとして新進気鋭のCG作家・ハイロン氏にデザインを依頼、読者対象である子供たちにとって、親しみすくなるようなキャラクターを作成しました。ともすればついつい忘れそうになってしまう「日本人としての誇り」を、この童話を通じて子供たちだけでなく、大人の皆さんにも少しでも伝えられたらと願います。
作品情報
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