我が名はネロ (2) 電子書籍版
440円(税込)
作品内容
母・アグリッピナを謀殺したネロは、彼女の亡霊でも見るかのように毎晩うなされていた。母の忌まわしい記憶を忘れるため「ネロ祭」を盛大に催し、財務官オトの妻・ポッパエアと蜜月を続ける。そしてついにオクタヴィアと離縁したネロは、ポッパエアと再婚。「ネロ祭」の最中、キリスト教の布教を行うパウロと出会ったレムスは、その教義に興味を惹かれる。政治よりも詩、劇、歌など現実的でないものへと心を移したネロは、宮殿が移動するかのような大げさな行列を仕立て、ナポリへと旅立つ。ネロのいないローマではやがて……。演劇や詩作を愛し芸術家を生んだパトロンにして、多くのキリスト教徒を処刑した暴君、肉親を殺し肉欲に耽った背徳者・ネロ。その生涯、ここに完結!!
作品情報
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