決戰下の生活法 電子書籍版
1320円(税込)
作品内容
筆者は日比谷公園や明治神宮の森を造営したほか、全国各地の都市公園の設計を手がけた林学の大家。慶応2年(1866年)富裕な農家に生まれるが、9歳の頃父が急死。極貧下で苦学して東京山林学校(のちの東京農科大学)を卒業し、留学先のミュンヘン大学で学位を得、東京帝国大学名誉教授となった。生涯にわたり簡素な自給自足の生活を実践する一方、「四分の一貯金法」など独自の金銭哲学により膨大な資産を築き、蓄財の神様としても知られた(晩年に私財のほとんどを寄付)。太平洋戦争の暗雲がたれ込めるなかで記された本書は、筆者の体験を反映した清貧生活の指南書である。当時の衣食住、社会生活のあらゆる局面にわたって生活維新を説き、物質面で窮乏しても、心豊かに生きられることを力強く説く。現代のスローライフ思想の原点がここにある。
作品情報
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