怪人・子取り・ひとさらい 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
書かれた、描かれたではなく“話された”妖怪「はやく家に帰らないと○○が来るよ」――誰もが耳にしたことのある子脅しの言葉。本書は、その「○○」に当てはまる「子取り」をテーマとする研究書です。現在の妖怪研究の多くは、過去の文献や図像に残された「書かれた妖怪」「描かれた妖怪」を対象としているのに対し、本書は、日常のやり取りのなかに現れては消える「話された妖怪」に着目。著者自身が収集した資料をもとに、いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように語ったかという生きた声の文脈から、伝承の動態を分析。さらに、人間と妖怪の中間に位置する「怪人」という概念を提唱し、子どもの伝承世界において実在の人物と妖怪がどのように混ざり合って認識されているかも考察します。「子取り」の事例を精査することで、口承文化のメカニズムを紐解くとともに、背景にある現代の家族や子どもの問題をも照射する。民俗学を学ぶ方はもちろん、教育学や社会学に関心のある方にもおすすめの一冊。
作品情報
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