[改訳]通話 電子書籍版
2376円(税込)
作品内容
亡命作家との奇妙な友情、刑事たちの対話、ポルノ女優の独白、ある米国人女性の半生……名もなき彼らの「声」に耳を傾ける14の物語。短篇の名手でもあったボラーニョの戦慄の第一短篇集。胸を揺さぶる第一短篇集1997年に発表された本書は、翌年刊行長篇小説『野生の探偵たち』とともに、作家の初期を代表する一冊である。短篇の名手でもあったボラーニョの持ち味が遺憾なく発揮された、戦慄の14の物語。「通話」スペインに亡命中のアルゼンチン作家との束の間の友情(「センシニ」)、第二次世界大戦を生き延びた三文詩人の奇妙な人生(「アンリ・シモン・ルプランス」)など、おもに文学という謎めいた営為をめぐる5篇。「刑事たち」メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出(「芋虫」)、1973年のチリ・クーデターに関わった二人の刑事の会話(「刑事たち」)など、アウトサイダー的な男たちの生き様を描く5篇。「アン・ムーアの人生」病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の独白(「ジョアンナ・シルヴェストリ」)、ヒッピー世代に生まれたある米国人女性の半生(「アン・ムーアの人生」)など、女たちの奇妙だがたくましい人生を語る4篇。今後本コレクションで紹介する中篇や、遺作の大長篇『2666』にもつながるエピソードの萌芽も見られ、このころから全体小説的な作品世界が構想されていたことがうかがえる。胸を揺さぶる第一短篇集、待望の改訳版。[解説]いとうせいこう[原題]Llamadas telefónicas
作品情報
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